Mifune The Last Samurai Theatre Poster
MIFUNE THE LAST SAMURAI Theatre Poster 劇場用B1ポスター
MIFUNE THE LAST SAMURAI  Theatre Poster 劇場用B2ポスター
劇場設置用B5フライヤー

 

Movie Ticket

 

A Documentary film directed by Academy Awards winning director Steven Okazaki “Mifune -The Last Samurai”.
Hiroshi has worked on as an art director/graphic designer.
MIFUNE The Last Samurai Official Trailer


ハリウッドのウォークオブフェイムの星型プレートにもその名が刻まれた世界的俳優『三船敏郎』、その生き様と知られざる私生活に迫った長編ドキュメンタリー映画。監督はアカデミー賞受賞の日系アメリカ人スティーブン・オカザキ氏。ナレーションはキアヌ・リーブス氏(日本版はEXILE AKIRA氏)、インタビュイーとしてスティーブン・スピルバーグ監督、マーティン・スコセッシ監督など世界的な著名人からもその姿を語られる。2018年5月公開予定。

今回は劇場用のポスター2種と、劇場設置用のB5フライヤー、チケット、パンフレットのアートディレクション/デザインを担当しました。

キービジュアルの喫煙している横顔、この写真は侍姿で喫煙をするというある種この映画の象徴的イメージであった事もそうですが、喫煙姿が凄まじく「画」になっていた事もこのイメージをデザインの核に据えた大きな要因であります。今回のチャレンジは同じキービジュアルを使用し、訴求先の事なる二つのパターンのポスターを作成する事でした。

B1サイズの「黒」ポスターは往年の三船ファン向けとして、全体的に当時のフィルムを意識した質感でシックに。完全な黒ではなく、少し青みががらせる事で空間の雰囲気と三船さんの佇まいを違和感なく落とし込む事ができました。また、左上の空間を大胆にとることで、「当時の彼が何を考えていたのか」同じように思考をたどる道筋を示すことができます。

より挑戦的だったのがB2サイズの「金」ポスターで、こちらは三船映画に馴染みのない世代に向けての訴求効果を狙った一枚です。ただ人目を引こうと派手にしたりポップにしてしまうと本質とかけ離れてしまうので、細かい部分でのバランス調整にはかなり気を使いました。
その際、イメージしたのはイチイ盆栽で、太くしっかりした幹の部分(三船さん)とゆらりゆらり上層部に向かうほど広がる枝と葉を手書きの煙でデザインで落とし込んだのですが、素材が多いにも関わらず、安定感が生まれました。

本編は過去の映像とインタビュイーのそれぞれの目線から見た三船さんの姿によって展開されますが、このポスターも9人のインタビュイーとそれぞれの目線の先にいる9人の三船さんによって構成されています。